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業務案内

01

実験病理検査

被検動物(イヌ、サルなども可能)の解剖並びに被検臓器の摘出、固定操作、各種組織標本の作製並びに組織学的評価など総合的に受託させていただけます。

1. 解剖・臓器切出し操作

豊富な実施経験を持った経験者が行います。摘出臓器、切出し方法をご指定ください。

2. 組織標本作製

被験材料

一般臓器の他、硬組織(骨・歯)、ステント材料、インプラント材料、培養細胞、ヒストアレイ標本など各種材料でお預かりいたします。

a.湿固定材料
10%中性緩衝ホルマリン固定(室温)
4%パラフォルムアルデヒド固定(4℃)
2.5%グルタールアルデヒド固定(4℃)
その他

※固定時間や濃度は材料(組織・大きさ)によって変ります。

b.凍結固定材料
凍結組織、凍結ブロック標本
※凍結ブロック標本は凍結用包埋材で包埋した成型されたブロックでご提出ください。
c.その他
パラフィンブロック標本、未染色標本

包埋方法

パラフィン包埋、凍結包埋、樹脂包埋での作製が可能です。

染色標本

a.未染色標本
剥離防止剤が塗布されたコートスライドを使用いたします。単一切片、連続切片、断続切片を用途に合わせて作製いたします。
ISH用のRnase freeの標本も作製いたします。
b.HE染色標本
c.特殊染色標本
線維染色、軟骨染色、脂肪染色などの染色が可能です。
※各種特殊染色一覧をご覧ください。
d.免疫染色標本
基本は一次抗体お預かりでの実施となりますが、弊社所有の抗体を使用いただくことも可能です。
※各種一次抗体一覧をご覧ください。

【染色条件の検討】

プロトコールの確立していない被検抗体について、最適な染色条件の検討を総合的に行います。

抗体濃度の検討
抗体の蛋白量や希釈倍率を設定する。
抗原賦活化条件の検討
1)賦活法
無処理
熱処理…温浴処理、マイクロウエーブ処理、オートクレーブ処理
酵素処理…プロテアーゼ処理
2)賦活液
クエン酸(pH6)、EDTA(pH9)
染色システムの検討
LSAB法、ポリマー法、コンプレックス法、その他

【発色方法】

用途により、酵素発色と蛍光発色が可能です。

酵素発色
ペルオキシターゼ基質 …… DAB(茶褐色)、AEC(赤)、Deep Space Black Chromogen(黒)
アルカリフォスファターゼ基質 …… パーマネントレッド(赤)
蛍光発色
Alexa488、Alexa594

【重染色】

複数の一次抗体を使用した、二重染色や三重染色などの検討が可能です。前項の発色方法を組み合わせ実施いたします。

e.ISH法での染色
アポトーシスの検出法としてTUNEL染色が実施できます。

電子顕微鏡検査

透過型電顕と走査型電顕の標本作製ならびに写真撮影を行います。電顕用固定液(2.5%グルタールアルデヒドなど)をご使用ください。(要冷蔵)

※被検材料によって固定条件が変りますのでご提出前にご相談ください。

a.透過型電顕(TEM)
電顕ブロック標本(樹脂)、セミシンセクション標本(TB標本)、超薄切片標本(グリッド標本)、電顕写真
b.走査型電顕(SEM)
試料台、電顕写真

3. 組織学的評価

所見者による病理病態学的評価・免疫組織化学的評価(画像解析も含む)が可能です。

写真撮影

被検組織のマクロ写真、顕微鏡写真を撮影いたします。また単視野に収まらない広範囲を分割撮影し合成した顕微鏡写真の作成もいたします。
顕微鏡写真の撮影倍率(対物レンズ)はx1.25、x2、x4、x10、x20、x40、x100が可能です。

顕微鏡的評価

所見者(病理学専門家)が顕微鏡下で定性的評価を中心として所見を作成いたします。

画像解析

a. 被検組織写真より、長さ(径・周囲)、面積などを測定します。
解析方法はご相談に応じます。

02

臨床検査(病理検査)

登録衛生検査所として、病理組織検査や細胞診検査の受託ができます。
人体からの材料で一般病理検査をはじめ、蛍光抗体法検査や電子顕微鏡検査も実施可能です。組織検査は認定病理医が診断、細胞診検査は細胞診指導医の診断または細胞検査士の判定でご報告いたします。
※弊社所定の依頼書(報告書)をご使用ください。

1. 病理組織検査

10~20%中性緩衝ホルマリンでの固定状態(室温)でご提出ください。

作製日数

4~5日(再固定、脱脂、脱灰で遅れる場合があります。)

作製内容

ラフィンブロック標本、HE染色標本、報告書

※診断上、またご要望により特殊染色や免疫染色を実施いたします。
※特殊染色一覧、免疫染色一覧をご覧ください。

2. 蛍光抗体法検査

主に腎生検や皮膚材料でお受けいたします。10~20%中性緩衝ホルマリンでの固定材料と凍結材料をセットでご提出ください。

作製日数

10~14日

作製内容

パラフィンブロック標本、HE染色標本、PAS染色標本、PAM染色標本、免疫染色写真(IgG、IgA、IgM、C1q、C3、C4、フィブリノーゲン)、報告書

※皮膚材料の場合はPAS染色標本、PAM染色標本は作製いたしません。

3. 電子顕微鏡検査(透過型)

電顕用固定液をご使用ください。(要冷蔵)

※被検材料によって固定条件が変わりますのでご提出前にご相談ください。

作製日数

30~40日

作製内容

電顕ブロック標本、セミシンセクション標本(TB標本)、超薄切片標本(グリット標本)、電顕写真、報告書

※走査型電顕も実施できますのでご相談ください。

4. 細胞診検査

婦人科材料、喀痰、尿、腹水、胸水、その他の材料で実施いたします。
塗抹標本(コーティング固定済み)、保存液入り容器で、また腹水・胸水は抗凝固剤入りの容器でご提出ください。

作製日数

3~4日

作製内容

材料や必要に応じて、ギムザ染色標本やPAS染色標本を作製いたします。

03

バーチャルスライド撮影サービス

バーチャルスライドとは、スライドガラス標本全体、またはその一部を高精細にデジタル画像化します。
モニター上で倍率や観察位置を変えて観察ができます。これらの高解像画像は、低倍から高倍まで、瞬時にかつ同時に観察、解析することが可能です。
貴重な標本や大型標本の保存や蛍光標本の退色の心配が無くなります。また、データベースの構築、医学教育・研修のディスカッションなど、さまざまなシーンで活用できます。
弊社では、OLYMPUS社のVS120-S5バーチャルスライドシステムを用いたバーチャルスライド画像をご提供させていただきます。

VS120-S5バーチャルスライドシステムの特徴

撮影可能サイズは、一般的なサイズ(24mm x 76mm)のスライドガラスから特大スライド(42mm x 70mm、65mm x 100mm)まで幅広いサイズに対応しております。

撮影倍率は、2×, 10×, 20×, 40×までの標準対物レンズ装備し、顕微鏡画像と遜色のない色と画質で全体像を取り込み、ムラや繋ぎ目のない高品位なギガピクセルのバーチャルスライドを作成いたします。

撮影像は、明視野像、暗視野像(蛍光標本)、両方の撮影が可能です。また、Zスタック機能により焦点深度の異なるバーチャルスライドを作成できます。
注目点がどの深さ位置にあるかはっきりと把握できるため、細胞集塊や脳神経などやや厚みのある標本の観察に威力を発揮します。

バーチャルスライド画像データについて

画像保存フォーマットは、基本は専用のフォーマットになりますが、JPEGやTIFFなど他のフォーマットにも変換できます。

データ容量は、撮影する組織の大きさや対物レンズの倍率にもよりますが、通常サイズのスライド標本1枚を対物レンズ40倍で撮影いたしますとデータ容量が約1~2GBになります。特大サイズでは、スライド標本1枚が約5~10GBになります。

その為、データの受け渡しに関しまして、DVD-R(4.7GB)1枚分でしたら、弊社でご用意をさせていただきますが、それ以上になる場合は大容量USBや外付けHDD・SSDなど保存媒体のご用意をお願い致します。(ご用意が難しい場合、弊社で代替購入も可能です。)

ご依頼に際しての注意点

・樹脂研磨標本や浮遊法などの組織が極端に厚い標本は、撮影が出来ない可能性がございます。

・未染色標本や染色性が極端に薄い標本は、撮影が出来ない可能性がございます。

・スライドガラスの両端は撮影不可領域が2~5mmありますので、その部位は撮影できません。

ご依頼方法/価格

一般的なサイズ(24mm x 76mm)のスライドガラス標本の明視野像が基本になりますが、撮影条件や撮影数により価格が異なりますのでお問い合わせフォームにてお問合せください。

04

保有設備

クリオスタット

クリオスタット

バーチャルスライド

バーチャルスライド

ヒストステイナー(自動免疫染色機)

ヒストステイナー(自動免疫染色機)

ミクロトーム

ミクロトーム

真空蒸着装置

真空蒸着装置

脱水・透徹・パラフィン浸透装置

脱水・透徹・パラフィン浸透装置

透過型電子顕微鏡①

透過型電子顕微鏡①

透過型電子顕微鏡②

透過型電子顕微鏡②

透過型電子顕微鏡③

透過型電子顕微鏡③

封入機

封入機

包埋センター

包埋センター